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南三陸町 復興の橋 

入選案(一次審査通過5案選出)

2015、宮城

南三陸町主催、株式会社新建築社後援で行われた実施コンペ。
我々の案は、応募総数 215点(応募登録343件)の中から、1次審査通過5案に選ばれ、現地で行われた公開の最終審査に挑んだ。結果は惜しくも、最優秀賞を逃した。

(提案主旨)*一次審査通過時のコンセプト文より
 海と山の豊かなこの土地に、再び人が集まり、土地と一体となった豊かさを取り戻せることを願い、この橋をかけたい。
そのためにも、橋の形態は南三陸に押し寄せる波を表し、また南三陸を取り囲む山をも表す。それは、南三陸の豊かな自然を抽象化した形態であり、かつ、構造的にも二つの存在が“支え合う”ことを示している。
また橋は、正面から見た時と、角度を持って見た時で、その表情を大きく変える。復興の象徴として、時にはその存在感を強く示し、時には、自然の背景に消え入るように存在感を和らげる。
 橋の中央には、人々の祈りや願いの象徴として、できるだけ太く長い南三陸の巨大な杉丸太を吊り下げたい。この「復興の橋」の計画は、その貴重な丸太を探すために、南三陸の山々を皆で歩きまわることから始まるのだ。自然の生命力を強く示す存在としての杉丸太に、人々の思いを託すのである。自然現象のなかで人間が晒される事象に対して、最終的に人々の心が向かう先は、祈りや願いであり、その拠り所を一本の杉丸太に託す。
 吊り下げられた杉は、年を追うごとに変化していくであろう。変わらぬ風景である海に向かって吊り下げられた山からの生命は、時を象徴する存在にもなるであろう。

■構造設計(鈴木啓/ASA)
この橋の構造は、川岸の両端で単純支持したシンプルな架構形式です。メインフレームは、鋼製のボックス桁とし、歩道橋となる橋桁もボックス桁構造としています。ボックス桁は、南三陸の風景をシンボル化した山型形状をした、梁せい1200の箱型断面として、応力に応じて、鉄骨板厚をt16からt40で構成されています。歩道橋も同様に、H鋼:H−400×200による格子梁の上下にPLをサンドイッチした橋桁で、メインのボックス桁から吊ることで、橋桁を軽快な表現としています。
また、橋桁は振動対策を兼ねて、H鋼梁の上部にコンクリートスラブを一体化した剛性梁としています。ボックス桁のスラスト力は、歩道橋桁H400×200と繋げる事で、自己釣り合いとなる合理的な構成としています。
メインフレームの支承は、盛土の河岸の為、杭基礎としています。


■橋梁
担当:並木千香
スパン:約80m、最高高さ:35m
材質:耐候性鋼板、南三陸杉(丸太、歩道デッキ、)
ステンレス(吊材)、合わせガラス(手摺)
構造設計:鈴木啓/ASA
(最終二次審査5案選出)

■ a bridge
Collaborator: CHIKA NAMIKI
Structure: steel
Structural engineers:AKIRA SUZUKI/ASA


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2次審査_構造解析図_曲げモーメント_HP用.jpgstructure: ASA/AKIRA SUZUKI

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