Projects

HDA

2017、福島県

東日本大震災・原子力災害アーカイブ拠点施設整備 
公募型プロポーザル応募案である。
(以下、コンペ応募提案書より抜粋)

「軸線空間が繋ぐ過去と未来」
(1)復興の拠点としてのアーカイブ拠点施設等の配置のあり方
■大震災を記憶に留める二つの軸線
東日本大震災とは、津波と原子力災害による複合災害でした。敷地東に隣接する復興祈念公園の先には世界に繋がる海が広がり、敷地の南南東の方向、約4.2kmの場所には、福島第一原子力発電所が存在します。今回の敷地や施設にとって最も重要なことは、この二つの存在を全身で感じ、再認識する場所づくりだと考えます。

■軸線空間によるそれぞれの繋がり
津波と原発の負の記憶、そしてこれからの復興と希望の願いを、強い空間体験を通して再認識するためにも、二つの軸線上に、それぞれ二枚の背の高い壁を建てます。
 敷地に配置されるそれぞれの建物には、この二枚の壁に挟まれた軸線空間を通ってアプローチすることになります。軸線空間において、壁の高さの意味を体で感じ、災害の大きさと喪失感、そしてその軸線の先に広がる期待と希望を強く感じることでしょう。

また、この二つの軸線によって敷地は4つのエリアに分けられ、3つの建物とその駐車場のための空間に分断されますが、同時に軸線空間によって、4つの空間、そして訪れる人々同士が強固に繋がることが期待されます。

■壁の高さの意味_16.5mと13.2mの壁が刻む記憶の共有、そして継承へ、
海に向かう壁は、双葉町に到達した津波の高さである16.5m。原発に向かう壁は、原発に到達した津波の高さ(共に暫定値)である13.2mとします。すべての来訪者はこの空間を必ず体験し、それぞれの施設にアプローチすることで津波の高さを実感し、その被害の大きさを改めて感じます。そして未来への強い期待や希望を感じ、共有します。
 また、海に向かう軸線空間の壁には、アーカイブ施設における常設展示のプロローグとなる展示を行います。
100年後、これらの施設がなくなったとしても、軸線に伸びる4枚の壁だけは、この大地に残ることを期待します。そして遺跡のように残った壁は、この地に大災害が起こったという記憶を永遠に刻むことでしょう。


■アーカイブ拠点施設
地下1階・地上2階建て
RC造
構造設計:鈴木啓/ASA

■ an archive
Number of storeys: B1F + 2
Structure: RC
Structural engineers:AKIRA SUZUKI / ASA


P4260007.JPG
P4260008.JPG
P4260016.JPG
P4260017.JPG
P4280001.JPG
P4280006.JPG