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柱と土間の家

2013、東京

東京郊外に計画された四人家族のための住宅である。
敷地は北側を道路に接し、残りの三辺を近隣の住宅が囲む。

「柱の建築」の更なる展開を模索していた私は、今までの住宅での柱の在り方が、住宅内の中心的存在に成り過ぎていることを思い、柱を中心に置くことを避けたいと思った。
このような敷地環境の中で、南にわずかばかりではあるが庭を取り、北側の玄関から一直線に続く土間で、住宅内部を真っ二つに分断することを考えた。

最終的には、1階では床は左右に分断され、2階では環状の床を形成し、二つの相反する床の形状が、お互いに分断と連続で補完し合う形式を選択した。
平面的には、強いシンメトリーの空間であるが、その強さを、柱が少しでも弱められないかと考えた。中心からズレた柱の配置とその存在感は、ズレた切妻の空間を形成し、そのズレが平面のシンメトリーと衝突する。
人はシンメトリーの床を移動するが、特に2階の空間においては、空間が左右に少しずれ、またそのずれを巨大な柱が存在感を持って示すことで、空間の整合性を逸脱させ、生活者に不安と安心を同時に与える。

柱が空間を強烈に組織化しながらも、同時に脱組織化する、そのような空間に私の関心は移りつつある。

■個人住宅
敷地面積:117.83㎡
建築面積:58.32㎡
延床面積:110.42㎡
地上2階建て
木造

■模型製作
REINA YAMAMOTO

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